宝塚歌劇団の月組、花組などでトップスターを務めたOG榛名由梨(はるな・ゆり=73)と、元宝塚歌劇団雪組トップ朝海(あさみ)ひかる(46)が29日、大阪市内で、記念公演「ベルサイユのばら45」の取材会に出席した。

公演は来年1月27日~2月6日に東京・東京国際フォーラム、同2月16~24日に大阪・梅田芸術劇場で行われる。

同公演は47年に宝塚歌劇で初演された「ベルサイユのばら」上演45年を記念し、時代を超えて愛されてきた同作を歴代レジェンドOGらが歌やトーク、フィナーレナンバーなどで華やかに振り返るスペシャル・ステージ。初代オスカル・榛名と、06年公演のオスカル役、朝海は「宝塚の教科書」とベルばら愛を語った。

ともに同じオスカル役を演じた2人は、原作が大人気だったゆえに、舞台化へのプレッシャーがあったと明かした。ステージでは劇画の絵から登場する演出があり、ファンの期待を裏切らないか常に不安でいっぱいだったという。

アンドレも演じた経験のある榛名は、男女の演じ分けなどの苦労を明かし、当時の熱狂的な人気を振り返った。原作ファンからカミソリ入りファンレターでの脅迫や劇場出入りで髪の毛を引っ張られて抜かれたなどの壮絶体験を「怖かった」と思い出していた。