マリンバ奏者の第一人者SINSKE(43)が4日、都内で、15周年記念アルバム「Prays Ave Maria」(5日発売)にかけた思いなどを語った。

モーツァルトやシューベルト、ブラームスら著名な作曲家たちが、約1500年の昔から聖母マリアを思い描いて作ってきた作品(アヴェ・マリア)200曲以上から厳選。マリンバの魅力を存分に味わえる12曲を収録した。「知れば知るほど、マリンバの魅力を引き出してくれる作品ばかりです」とアピール。

15周年を迎えたことには「スタートが遅かった(03年にCDデビュー)ので、常に全力で作品に向かっていきました。夢中で駆け抜けてきたあっという間の15年」と振り返った。

クリスチャンだった祖父母と訪れた教会で賛美歌に親しみ、音楽家だった母親にピアノのレッスンを受けて育った。中2の時に打楽器と出会い、高校時代はブラスバンド、桐朋学園大でも打楽器を専攻したが「同じ打楽器でも、マリンバを初めてたたいたのは21歳の時とかなり遅めでした」と振り返る。

ベルギーの音大を首席で卒業し、そのまま欧州で6年間活動。日本に戻ってきたのは、その後だ。

「今はポップスからクラシックまで幅広い演奏をしています。歌詞のない音楽の特性として、音楽に興味にない人にも心地よく聞いてもらえます」とマリンバならではの魅力を全国に伝えている。

6日から15周年記念コンサートが始まる。