落語協会(柳亭市馬会長)の納めの会が26日、都内のホテルで行われ、今年7月から心不全などのため入院・療養していた三遊亭金馬(89)が元気な姿を見せた。中締めであいさつした金馬は「おかげさまで正月の初席で復帰します。ありがとうございます」と感謝した。

金馬は7月21日に心不全のため緊急入院・心筋梗塞を起こしていることも分かり、一時は危険な状況になったが、その後に回復。長期のリハビリを経て、10月下旬に退院した。「1日3時間のリハビリを続けた。最初はろれつも回らなかったので、発声練習から始めた」。しかし、早期の高座復帰を目指してリハビリに励み、正月の初席からの復帰が決まった。

「鈴本(演芸場)と浅草(演芸ホール)に出ます。おかげさまで、脳の中身は大丈夫で、落語も覚えています。まずは『生きてました!』とあいさつして、リハビリの体験話でもしようと思います」と話した。

納めの会では来年3月に4代目三遊亭円歌を襲名する三遊亭歌之介(59)も登場。「稀勢の里に負けない覚悟で、(襲名披露興行の)50日間をエキサイティングに務めたい」と意欲をみせた。