24日に放送された沢村一樹(51)主演のテレビ朝日系ドラマ「刑事ゼロ」(木曜午後8時)の第3回の平均視聴率が11・9%(関東地区)だったことが25日、ビデオリサーチの調べで分かった。

初回は14・7%の高視聴率を獲得した。同局「木曜ミステリー」枠の新シリーズ初回としても、過去最高を記録。第2回は10・5%だった。

20年間の記憶を失った京都府警の敏腕刑事、時矢歴彦(ときや・れきひこ)が難事件解決に挑む新作シリーズ。捜査のノウハウをなくしたことにより、斬新なアプローチで事件の真相をひもといていく。

共演は瀧本美織、寺島進、横山だいすけ、猫背椿、渡辺いっけい、財前直見、武田鉄矢。

第3話のゲストは竜雷太、中原果南、佐伯新、大浦龍宇一。

京都市内の地下駐車場で、1億円の現金強奪事件が発生した。被害者は貴金属買い取りチェーンの会長、夏富輝一郎(竜)で、海外バイヤーとの取引のために現場を訪れたところ、資金の1億円をバイクに乗った男に奪われたという。

捜査を始めた時矢歴彦(沢村)と佐伯智佳(瀧本)は輝一郎の娘婿、武臣(佐伯)から昨夜妙な電話がかかってきたことを聞き出す。「身代金は受け取った。誘拐した息子は解放する」という内容だったが、1人息子で高校生の輝には何事もなく、いたずら電話と思っていたという。

また、夏富家の郵便受けには1枚の1万円札が投函(とうかん)され、そこに「現金1億円を夏富会長に持たせて駐車場まで来い」というメモと、数本の毛髪が挟まれていた。科捜研で捜査したところ、毛髪はアジア系男性のもので、夏富家の誰とも一致せず、さらに謎が深まる。

さらに、郵便受けに入っていた1万円はその日の朝に強奪された1億円の中の1枚だった。それを聞いた時矢は、誘拐から身代金要求、人質解放へと続く通常の誘拐とは全く逆の流れで出来事が起きていると直感。これから誘拐事件が起きるのではないかと推理する。