安藤サクラさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」に小野塚咲役で出演している内田有紀さん。咲はヒロイン・福子(安藤さん)の長姉で、真一(大谷亮平さん)との幸せな結婚生活もつかの間、病により亡くなってしまう……が、その後もたびたび福子や母・鈴(松坂慶子さん)の夢枕に現れ、節目節目で彼女たちの背中を押してきた。“夢枕キャラ”として今後も「私もたまに登場します」と笑顔で明かす内田さんに、ドラマや家族への思いを語ってもらった。
ウナギノボリ
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生前は優しい性格も手伝ってか、自分の幸せを後回しにしすぎる傾向があり、周囲を心配させることもあった咲。“夢枕キャラ”になってからは、相手の本音や深層心理を代弁する一方、視聴者をもドキッとさせてしまうせりふを吐いたり、これまでなかったコミカルな面も披露していた。
特に昨年10月26日放送の第23回では、萬平(長谷川博己さん)に赤紙が届いたことを受け、普段から小言ばかりの鈴に対して「良かったわね、お母さん」「これで福子は未亡人よ」などと毒を吐き、視聴者から「咲姉ちゃん、ブラック」「ブラック咲姉ちゃん爆誕!?」といった驚きの声が上がった。
内田さんによると、現在の咲は「生前とは違った新たなキャラクター」で、「福子のところに出てくるときは福子の思いが形になった“咲姉ちゃん”なので、福子が潜在意識で望んでいることを言っているような気がする一方で、鈴さんの夢枕に立つときは、鈴が心の中で言いたいことを代弁している感じです。夢を見る人物の思いを映す鏡のような役柄になればと思っております」と話している。
内田さんにとっても第23回での“ブラック咲姉ちゃん”は「コミカルに諭したりするところは面白いシーン」だったといい、「(1月22日放送の第93回で)萬平さんがインスタントラーメンを作ると言い出したとき、福子が動揺していると『何も心配しないで、萬平さんをしっかり支えてあげなさい』と咲姉ちゃんとして背中を押してあげられたのが印象に残っています」と語る。
「生前とはまた違う役割なので、一つの物語の中でいろいろな登場の仕方をさせていただけるのは幸せなことだと思います」と感謝し、「番組の後半から終盤にかけては福子や鈴の思いを乗せたキャラクターみたいなところはありますね」と話すが、愛する夫・真一について語るときはまた別の話。
昨年12月1日放送の第54回では、だだをこねがちな鈴の夢枕で「真一さんに優しくしないと、私はもう出てこないわよ」と半ば脅迫じみたこと(?)を言うシーンもあった。「これは口調こそ違えど、咲自身の言葉といえるような……。それとも咲が真一さんを心から愛していたのを知っていたから、鈴の潜在意識が咲にそう言わせたのか……。私としては真一さんのことが心配で、咲が本当に出てきたのかもという気もしています」と咲の気持ちを推し量っていた。
「今後も着物で登場したり、インスタントラーメンを食べていたりと夢の中でさまざまなシチュエーションで演じさせていただいておりますので、楽しんでもらえればうれしいです」と笑顔を見せる内田さんは、終盤に向けて「ついに萬平さんがインスタントラーメン作りにまい進して本領発揮となっていきます。視聴者の方もいつラーメンにいくのだろうとこれまで思ってくださっていたと思うのですが、完成するまでにもまだまだ大変なことが続きます」と予告。
さらに「萬平さんと福子が山あり谷ありを一緒に乗り越えていく、2人の雄姿をほほ笑ましく応援してください」と視聴者にメッセージを送っていた。
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