左側声帯ポリープと診断され、歌手活動を休止していた吉川晃司(53)が1日、東京・日本武道館で35周年記念公演を行い、約1年ぶりにステージ復帰した。

歌手活動休止前と変わらない伸びのある声を響かせた。「1年ぶり! 皆さん、笑顔の再会をありがとう」とあいさつ。「声を聴いていただいた通り、治りました。ポリープさんはいなくなりました。ざまぁみやがれ! あのやろう、しつこかったな。この3年、だましだましやってきました。1年歌ってないから、これから徐々にね」と報告すると、満員の会場から大きな拍手が起きた。

経過については「手術はしていません。数パーセントの確率でポリープがはじけることがあるそうで。それでした!」と説明。さらに「1年間、長時間歌っていなかったので、声帯を動かす筋肉の動きにくさはあるかもしれませんが、問題ないです」と完全復活を宣言した。

久々のステージに向けて得意の水泳に加え、走り込みを行うなど、準備を重ねてきた。デビュー日に行われたこの日の記念公演は約2時間半。得意の「シンバルキック」も何度も披露した。節目の記念公演とあって、「モニカ」「LA VIE EN ROSE」などヒット曲満載のステージを展開。駆け付けた約1万人を喜ばせた。アンコールでは「失敗を恐れず、新しいことにチャレンジしていきたいと思います」と、今後の活躍を力強く誓った。