中井貴一(57)佐々木蔵之介(51)のダブル主演で昨年、公開された映画「嘘八百」の第2弾が来年1月、「嘘八百 続編(仮題)」として公開され、広末涼子(38)がマドンナ役でシリーズ初出演をすることが10日、分かった。

中井演じる古物商の小池と、佐々木演じる落ちぶれた腕利き陶芸家の野田がタッグを組み、幻の「利休の茶器」の贋作(がんさく)で一獲千金を狙ったドタバタコメディーの後日談を描く。今回は利休のお膝元で、前回と同じ大阪・堺と、京都が舞台。偶然に再会した2人が、古田織部の幻の茶器をめぐり、ひともうけを企てる。広末は2人を惑わせる京都の和服美人という、謎多き役どころだ。

広末はダブル主演の2人と、ともに共演歴がある。中井とは14年公開の映画「柘榴坂の仇討」で、中井演じる夫をとことん支える妻を演じた。「繊細なお芝居と紳士的なたたずまいに魅了され、大好きな俳優さん」と、再共演に大喜びした。

一方で、佐々木とも03年のドラマ「元カレ」など、数々の共演歴がある。「蔵之介さんの柔軟なお芝居とテンポの良さに毎回、心地よく現場を楽しませていただいているので、また共演することができてうれしく、撮影に入ることを心待ちにしています」とラブコールを送った。今作は2人をほんろうする立場だが、「巧みな作品に花を添えられれば」とコメントした。

前作は公開規模70館ながら、作品の舞台でもあった堺など関西地区でのロングラン上映などが大当たり。3・2億円の興行収入を記録し、続編の製作が決まった。佐々木は「『贋作は2度と作らない!』。前作でそう宣言したはず…でも、中井さんに『お前の腕はホンモノだ、誰にもマネできないニセモノを作ってみろよ』乗せられ? 広末さんに見つめられてささやかれたら…まんまとやっちゃいます」と、物語の世界観にかけた、しゃれたコメントで意気込みを表した。

ドタバタの世界観を、前作と同じ武正晴監督、今井雅子、足立紳両氏の脚本で描く。今月中旬にクランクインする予定だ。