お笑いコンビ、ナイツの塙宣之(40)土屋伸之(40)が司会を務めるBS朝日「お笑い演芸館+」(木曜午後9時)が放送中だ。

2時間の枠で漫才、コント、漫談、マジックなどのさまざまな演芸をたっぷり見せる。7日の放送にはサンドウィッチマンの伊達みきお(44)富沢たけし(44)も登場。合同漫才ライブを開催する親交の深い2組が番組の魅力を語った。

収録は東京・浅草の東洋館で行われ、劇場の空気をそのままに伝える。

塙 皆さんが思っている以上にノーカットでやるので、それが演芸場にいる気分になる。(ネタ時間は)結構長いんですよ。普通の番組は4分なんですけど、(「演芸館+」は)最低6分からなので。

土屋 演芸場に見に来ている感覚で長いネタをたっぷり見られるのが、ほかの番組とは違うところ。

伊達 僕らは普段寄席に出ていないので、貴重な経験です、毎回。

ちょっとした下ネタなら許される、BSならではの雰囲気もある。サンドウィッチマンは漫才の冒頭「富沢の睾丸(こうがん)が腫れた」というネタで観客を爆笑させた。

塙 割と自由に表現できる。それができるから「お笑い演芸館」はいいんですよね。

土屋 比較的この番組は寛容に許していただいて。

伊達 よかった~。今日下ネタ一切言わなくて。

土屋 言ってたじゃない。

富沢 BSって放送禁止ないんでしょ?

伊達 僕らの漫才は“キ●タ漫才”ですから。

土屋 そんなジャンルないですから!“キ●タ漫才”なんて。

塙は漫才協会の副会長、土屋は常務理事としての顔も持つ。テレビと劇場の相乗効果を願っている。

塙 東洋館、なかなか(集客が)厳しい日もあるんですよね。だから(芸人が)テレビと両方出られたらいいですよね。

土屋 もっと劇場も盛り上がればいいですね。

伊達 本物の生の芸を見るのは、劇場でね。テレビだと上手にカットされちゃったりするから。

レギュラーのネタ見せ番組は減り、今は大型特番がほとんどになってきた。

伊達 僕らにとっても貴重な時間。ナイツが東京で一生懸命舞台を守ってくれているので、何とか食らい付いていきたい。僕らもネタやるのが好きなので、そういう機会をいただけたらうれしいですね。

塙 子どもの頃は規制もなくて、芸人が楽しそうに長時間漫才やってた。今は企画ばかりが先行して、割と芸人じゃなくてもいいような仕事が多い。だから、これはいいと思います。

伊達 (フジテレビ系)「花王名人劇場」みたいなね。あれは(親に)唯一見ていいと言われた番組なんです。

塙 そんなに厳しかったんですか?

伊達 うちはバラエティーダメだったから。あとは(NHKの)「バラエティー生活笑百科」。あれで上沼さんのファンになりましたから、僕。上沼相談員。

土屋 そんな風に言ってもらえる番組にしたいですね。子どもに勧めてくれるような。

塙 キン●マとか言ってましたけど。

土屋 やめられないな。

伊達 だめだね(笑い)。