明石家さんまの師匠として知られ、2月22日に老衰のため亡くなった落語家、笑福亭松之助さん(享年93)が出演していたドラマ「その街の今は」が、追悼番組として、7日深夜0時26分から関西地区で放送されることになり、制作のカンテレ(大阪市北区)が5日、発表した。

同ドラマは10年11月21日に放送され、松之助さんは83歳だった。女優中村ゆり演じる主人公の姿を通して、現代に生きる若者の姿を描いた作品で、松之助さんは「古きよき大阪をしのぶ老人」役で出演していた。

主人公に影響を与えるキーパーソンの1人で、演出を担当した同局の木村弥寿彦氏は「松之助師匠には、大阪の街を戦前からよく知るおじいちゃん役として出演していただきました」と述懐。収録当時、すでに83歳と高齢だったが「冗談を交えたおしゃべりでいつも現場を和ませてもらいました。劇中でも見せていただいた、とてもすてきな笑顔が忘れられません」と、松之助さんをしのび、コメントを寄せた。