先月20日に36枚目の新曲「星になるまで」を発売した、歌手湯原昌幸が72歳の誕生日の5日、東京・代官山鳳鳴館で芸能生活55周年&バースデーディナーショーを開いた。盟友・せんだみつお(71)と妻の荒木由美子(59)も駆けつける中、120万枚を売った71年の大ヒット曲「雨のバラード」など全14曲を熱唱した。

「星に-」は「♪星になるまで戦い続ける、それが俺の生きざま、死にざま」と力強く歌い上げる。湯原は「この曲は2年前から考えていた。隠居するのは納得できない。さび付くよりもすり切れるまで、もがき続けて人生を全うしたい。生きざまと死にざまは背中合わせ。かっこいい生きざまなら、いい死にざまになる」と話した。

荒木は23歳のアイドル歌手として活動して、23歳の時に13歳年上の湯原と結婚して引退。その後、湯原の実母の介護を経て、芸能界に復帰した。「ここまで来られて本当によかった。妻として付いてきて、おばあちゃんの介護をして、また出られるのは自信になりますね」と笑顔を見せた。

湯原は64年にグループサウンズ(GS)、スウィング・ウエストのボーカルとして芸能界デビュー。70年に「見知らぬ世界」でソロデビュー。83年には13歳年下のアイドル歌手だった荒木と結婚して話題を呼んだ。湯原は「振り返ると55周年で、年が72歳。実感がない。7掛けで考えてるんで、50・4歳ですかね。そういう気持ちでいます」。芸能界入りは17歳の時だった。「ソロになろうと思って入ったけどGSでキャーキャー言われてブームになって、その後弾き語りで稼いでつないで念願のソロになった。歌が売れなくて、せんださんにコメディーで助けてもらったり、こちら(荒木)とグルメ番組やリポーターもやった。歌以外で食いつないできました。17歳の時は先のことを考えてなかったけど、まさか72歳まで続くとは」と話した。