日本テレビ系連続ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」(土曜午後10時00分)の23日放送の最終回視聴率が9・6%(関東地区)だったことが25日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話は8・3%、第2話は8・7%、第3話は9・4%、第4話は8・3%、第5話は9・0%、第6話は9・4%、第7話は9・5%、第8話は9・5%、第9話は8・9%で、最高更新で締めた。

同作は有罪率ほぼ100%の日本の裁判で、冤罪(えんざい)を晴らすために執念と情熱、科学を武器に、坂口健太郎演じる弁護士・黒川拓が逆転劇に挑む。黒川に振り回される新人弁護士・和倉楓を川口春奈、黒川に力を貸す科学者の秋保恭一郎を藤木直人が演じる。

最終話では、黒川を襲った男に刺された楓が、命をとりとめたところから始まる。聡子は、黒川が携わる殺人事件と11年前の殺人に、Koozというハンドルネームが共通して関わっていることを突き止めた。

すると警察に、神津(武田真治)という男が自首。黒川が接見すると、警察の目を盗み、すべての殺人を自白する。

怒りに震える黒川は、11年前の事件も再審請求する。しかし、保駿堂弁護士事務所には、妨害と思われる検察の捜査が入った。

黒川は父の次長検事(草刈正雄)の差し金とにらみ、会いに行く。そこに楓も来る。そこで黒川次長検事は、意外にも、証拠から外した吸い殻の存在を「知らなかった」という言葉を残した。保駿堂の別府所長(杉本哲太)は、黒川の事件の全面支援を決断。黒川は秋保に検証を依頼した。

法廷で、秋保は11年前と今の殺人事件の現場から見つかった吸い殻に、同一人物のDNAを検出。証人として神津を呼ぶと、神津は殺人をすべて自白し、警察や検察の無能ぶりをこき下ろす。

しかし黒川は、その神津の行動が、すべてかつての自身の痴漢冤罪事件が発端と明らかにする。動揺する神津に、黒川は「人として、最後の最後まで、その心の痛みと向き合ってください」と諭す。

父の黒川次長検事は傍聴席から謝罪。そして黒川は、今回の殺人事件、11年前の幼なじみにかけられた殺人容疑の無罪を主張する、という内容だった。