新元号発表で沸いた1日は、新キャスターの番組初日でもあったが、その明暗が早くも話題になっている。

 加藤綾子(33)が古巣のフジテレビで初の本格的報道番組のメインを務める「Live News it!」(月~金曜、午後4時50分)の初回視聴率が4・6%だったことが2日に判明。

 フジ関係者は「新元号発表のご祝儀もあったので、前番組の1か月平均4・4%の2倍くらいは取れるという声もあったが、人気の加藤でも結果は微増だった。夕方ニュースの他局には引き離されたままで、やはり加藤は主婦層に受け入れられないのか…とどんよりしている」と話す。

 1日の各局夕方のニュースは日本テレビ13・2%、テレビ朝日8・2%、TBS7・0%、NHK4・4%だった。

「フリーの加藤アナは1本50万~60万円、年間1億2000万~1億4000万円くらいのギャラといわれていますが、それを含めた制作費をペイするためには、視聴率で8%以上はないと合格とはいえない」と他局関係者はみる。

 一方、初日から評価を上げたのがNHK「ニュース7」(月~日曜、午後7時)の新サブキャスター・上原光紀アナ(28)だ。1日の視聴率は16・5%で、前週の平日平均12・9%を大きく上回った。

 3月までメインキャスターだった鈴木奈穂子アナ(37)が、産休に入ることで代わって昇格した形。新メインキャスターは滝川剛史アナ(37)で、上原アナは同じサブの高井正智アナ(39)との3人態勢だ。

「新元号は皇室、政府ににまつわるものなので、どうしてもNHKが有利という見方もあるが、ご祝儀効果で上原アナの株もこれから上がりそう」(テレビ関係者)

 上原アナといえば、2016年リオデジャネイロ五輪の現地キャスターだった。卓球女子団体で日本が銅メダルを獲得したシーンの直後、現地のスタジオで感動のあまり泣きだし、ティッシュで涙を拭いながら生中継し、一躍有名になった。“涙アナ”から看板番組の顔となり、就任初日にカトパンを上回る視聴率で船出した形だ。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)