W―1退団を発表していた黒潮“イケメン”二郎(26)が3日、東京・後楽園ホール大会でラストマッチに臨んだ。

 この日はタッグマッチで征矢学と組み、カズ・ハヤシ、ぺガソ・イルミナル組と対戦。福山雅治の「HELLO」を丸々一曲使ったおなじみの入場で、観客のボルテージは早くも最高潮に達した。

 独特のムーブで会場を沸かせると、カズにイケメン落とし(変型アックスギロチンドライバー)を発射。最後はイケメンスラッシュ(トラースキック)からムーンサルトプレスで圧殺し、6年在籍した団体で有終の美を飾った。

 試合後のリングでマイクを握ったイケメンは「なんて言っていいか分からないけど、本当にありがとう。俺はきっとW―1で一番会社に迷惑かけました。そんな俺を切らないで、最後までかわいがってくれてありがとうございました。俺はまだまだ強くなりたい。もっと世界で有名になりたい。その夢を追いかけて、一度、行ってきます」とあいさつ。

 デビュー前からの付き合いである土肥孝司から、将来の再戦を呼びかけられると号泣しながら「俺一人で出ていくのに、泣くの、おかしいでしょう。これしか言えないけど、W―1ありがとう」と締めくくった。

 今後については全くの白紙だが、世界最大団体WWEへの入団を目指している。レッスルマニアウイークの4日から渡米する予定だ。