先月17日に肺炎で死去した内田裕也さん(享年79)のお別れ会「内田裕也 Rock’n Roll葬」が3日、東京・青山葬儀所で営まれた。

幅16メートル、高さ3・5メートルの大きな祭壇は、美術家の横尾忠則氏(82)がデザインした第1回「ニューイヤーズ・ワールド・ロックフェスティバル」のポスターをモチーフに、連なる山々をイメージして作られた。

菊を中心にバラ、ダリア、ユリ、トルコキキョウなど約15000本の純白の花々が彩った。白は内田さんが好んだ色であること、照明に映えることから白一色の祭壇になったという。

中央には、09年に出版された内田さんのインタビュー本のために写真家の若木信吾氏が撮影した写真が遺影に据えられた。内田さんがカメラに視線を向けたモノクロ写真で、陰影が際立つ1枚となっている。また“動く遺影”として、在りし日の内田さんの映像がモニターに映し出された。

遺影の下には愛用のステッキと遺骨が並べられ、大きく「Rock’n Roll!」と書かれたパネルも飾られた。

弔辞は親交の深い堺正章(72)崔洋一監督(69)シーナ&ロケッツの鮎川誠(70)が読み上げた。横尾氏の弔辞は、義理の息子の本木雅弘(53)が代読し、歌手のAI(37)が献歌を歌った。喪主は長女の内田也哉子氏(43)が務めた。

業界を開拓してきた戦友たちに送られたい、「メジャーに、盛大に!」と話していた内田さんの願いがかなえられた形となった。