西武の「KEISUKE HONDA」が苦節4年目でプロ初勝利を挙げた。

 4日のロッテ戦(メットライフ)に先発した西武・本田圭佑投手(25)が7回途中まで5安打4失点の粘投。味方打線が序盤に挙げた8点の大量リードに守られチームは8—6と逃げ切りこのカード3連勝。開幕カード3連敗の借金を最短で返済し昨年のパ・リーグ最多勝(16勝)、多和田と同級生となる本田にうれしい初勝利がついた。

 勝ち投手となった本田は「野手が大量点を取ってくれたので楽に投げられた。力まないよう下で続けてきた投球を続けようと思っていました」と序盤の大量援護に感謝。「多和田は同級生ですけど、チームのエースなので、常にそれに追いつきたいと思っていた」と同じ東北の大学出身ながら、4年間で開いてしまった同級生エースとの差を口にした。

 過去の一軍登板では「技術不足よりファームでやってきたことを出せなかった。メンタルに課題があったので(専門の)先生について授業を受けた。今日、意識したのは呼吸。前回は上がってしまって自分の投球ができなかったので、深呼吸で呼吸を整えて楽しむことと、できるだけ笑顔を心がけた」と本家・HONDAとは対照的に課題のメンタル面を克服してプロ初勝利に到達した。

 また本田は「1勝したら次は2勝目、その次は3勝目を目指す。イチローさんが引退会見で『一歩一歩の積み重ねでしかすごいところには行けない』と言っていたので、自分も一つひとつ積み重ねていきたい」と競技の違うKEISUKE HONDAではなくベースボールレジェンド・イチローの言葉にインスパイアされ、本業での道しるべとしていた。