【ニュージャージー州イーストラザフォード7日(日本時間8日)発】WWE年間最大の祭典「レッスルマニア35」が当地のメットライフ・スタジアムで開催され、同会場史上最多となる8万2265人の観客動員を記録した。

 白血病を克服して奇跡の復活を果たしたエースの“大型犬”ローマン・レインズ(33)は、遺恨渦巻くドリュー・マッキンタイア(33)をスピアー一撃で撃破。復活後、初の祭典を勝利で飾り、盟友セス・ロリンズ(32)のWWEユニバーサル王座戴冠に花を添えた。

 またWWE女子タッグ王座フェイタル4WAY戦は、ベルトと無縁だった騒音美女軍団アイコニックス(ビリー・ケイ&ペイトン・ロイス)が、姑息ながらも初戴冠を果たした。

 王者のサーシャ・バンクス(27)、ベイリー(29)組、ベス・フェニックス(38)、ナタリア(36)組、ナイア・ジャックス(34)、タミーナ(41)組、アイコニックスの4軍が激突。最後はベスが往年の必殺技、雪崩式グラマースラム(シットダウン式顔面砕き)をベイリーに決めるがフォールに入った瞬間、ペイトンがこれを妨害。即座にビリーが覆いかぶさり、漁夫の利的3カウントながらもアイコニックスが涙の初戴冠を果たした。

「キャーッ」と2人は声にならない嬌声を上げ続けた。

 またインターコンチネンタル王座戦は、フィン・ベイラー(37)が「デーモン・キング」バージョンで登場。抗争が続くボビー・ラシュリー(42)をクー・デ・グラ(ダイビングフットストンプ)で一蹴して王座を奪還した。

 US王者のサモア・ジョー(40)はわずか58秒、レイ・ミステリオをコキーナクラッチで絞め落とした。