タレント三船美佳(36)のプロ根性を見た。再婚発表後、初イベントとなった「霧島天然水のむシリカ」発表会。集まった取材陣の興味は、再婚の経緯や相手のことだった。だが、企業としては、商品PRの場。質疑応答でMCは「この時間は商品に関する質問をお願いします」と話したので、取材陣からは誰も手が上がらなかった。

ここで三船が笑顔で言った。「お水のこと、なんでも答えますよ!」「わかった! 飲んでないからだな~! もしよかったらみんなで乾杯しませんか」。続けて「じゃ、乾杯させてください。よろしいですか」「みなさん、お手に取っていただけますか」と呼びかけのだ。

だが、最前列はカメラマンばかり。写真を撮りながらペットボトルを手にすることが不可能なことに気が付くと、「手にとっていただけない、ですよね…」とつぶやいたが、すぐに切り替えて、ふたを開けたペットボトルを高々と掲げて見せた。「では、代表して1人で乾杯させていただきます! のむシリカ、乾杯!」。

カメラマンからの「もう1度乾杯いいですか」の要望にも笑顔で答えた。

フォトセッションでカメラマンが望むのは、結婚指輪披露のカットだ。そんなカメラマンの要望にも「恥ずかしい」と照れながら応え、逆に「なんかすみません」と恐縮。「幸せな感じで!」のリクエストには、「アイーン」のポーズもやってみせた。

囲み取材後、1人のベテランカメラマンが「もう1回いいかな。水なしで!」と要望した。この要望にも「水が手にくっついちゃったから、これでいいですか」と商品を手にした写真を撮らせていた。

スポンサーと取材陣を同時に盛り上げる術。「これぞプロの仕事」だと感じた。【川田和博】