15日放送のフジテレビ系「とくダネ!」は東大入学式で反響があった女性学のパイオニアで東京大学名誉教授の上野千鶴子氏(70)の祝辞について取り上げた。

 上野氏は特に女子の新入生に向かい「頑張ってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています」と話し、日本の社会には男女平等とは程遠い状況があることを訴えた。

 また、東大にも性差別が存在することを指摘し、MCの小倉智昭(71)は「東大では東大の女子大生入れないサークルがあるの?」と驚きの表情を浮かべた。

 上野氏は東大女子が合コンで大学名を明かすことにちゅうちょするという現実も、社会の不平等が招いた一例として紹介した。

 小倉は「例えば、とくダネにも菊川怜さんがいらっしゃった。さすがだなと思う面もあったり、東大でもこういうこと知らないんだって思う面もあったり、特別扱いはそんなにはしなかった。人によるよね」との見方を示した。

 また、上野氏が東大の入学者は家庭環境も恵まれていると訴えたことには「『ある程度の家庭環境じゃないと東大には入れなくなった』って言われて、かなりたちますけどね。そういうことこそちょっと問題があるのかもしれません」と斬新な議論ではないとし、日本の格差社会の広がりを懸念した。

 上野氏の祝辞はネット上でも賛否両論を呼び、共感する女子が続出する一方で「祝辞にふさわしくない」との批判も出ている。