【スペイン・バルセロナ発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦が16日(日本時間17日)に行われ、バルセロナ(スペイン)はホームでマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)を3―0で下し、2戦合計4―0として4季ぶりの4強入り。エースFWリオネル・メッシ(31)が圧巻の2得点で、6度目の欧州制覇に向けて大きく前進した。

 カンプノウで強烈な輝きを放った「背番号10」が役者の違いをまざまざと見せつけた。バルサのサポーターからすれば当たり前に近い光景だが、イングランドの名門・マンUを難なく退けたプレーは圧巻だった。

 最初にスタンドが沸いたのは前半16分。敵陣でボールを奪ったバルサは、ルーズボールをメッシが拾って中央にドリブルで進むと、ゴール左に左足シュートを突き刺した。これで勢いに乗ったメッシは4分後にも中盤で相手からボールを奪取し、ゴール前に突進。右足から放たれたシュートはややコースが甘かったが、GKデヘアがまさかの後逸でラッキーな2点目を奪った。

 マンUに反撃のチャンスすらつくらせないバルサは、後半16分にダメ押しゴール。中盤でパスを受けたMFコウチーニョがペナルティーエリア外から豪快なミドルシュートを決めた。メッシも負けじとその2分後にオーバーヘッドで狙ったが、これは枠外に飛んでハットトリックはならず。それでも危なげない試合運びで、優勝した2014―15シーズン以来の4強入りを果たした。

 これでバルサは欧州CLのホーム戦では2013年以降、31戦不敗。過去、一度もカンプノウで勝ったことがないマンUとの相性の差は歴然としていた。メッシは試合後、「スペクタクルな勝利だった。これが僕らの力だ。最初はナーバスになっていたが、ゴールが入ってからは美しいパフォーマンスを見せられた。大事なのは、僕らが3年間達成できずにいた準決勝進出を手にしたことだ」とコメント。最大のライバル、C・ロナウドも4強を前に消えた。6度目の欧州制覇に向けて、視界は良好だ。