やっぱり水と油よ。新生IWAジャパンでUMA軍を率いるハル・ミヤコ女史(年齢不詳)と復活した河童小僧が17日、DDT「酒呑童子5周年記念興行」(新宿フェイス)に出陣。河童は男色ディーノ(41)と異色コンビを結成するも、ハル女史とディーノの感情的なもつれからアッサリ分裂となった。

「何よ、この高慢ちきなオンナ!」「シャラ~ップ! 黙りなさ~い!」「キーキー(ケンカはやめてください)」。新宿フェイスの狭い控室に2人と1匹の大声が響いた。試合は高木三四郎(49)、ゴージャス松野(57)組と争った結果、河童がいわば同門の松野にクルリと丸め込まれて3カウントを献上してしまった。

「よりによってあの松野に負けるなんて! アンタのアシストがないからよ!」とハル女史がディーノに八つ当たりすると、逆に河童のエサであるキュウリを口にねじ込まれる始末…。プライドの高いハル女史にとってこれ以上の屈辱はない。

 細かい説明は避けるがハル女史はディーノのような性癖を持つ人間に対して必要以上に反発する傾向にある。一連の「新宿2丁目劇場」もそうした特性が根底にあることは言うまでもない。もちろんディーノにとっても、ハル女史のようなタイプは許しがたい存在だ。

「しょせんは水と油でしたわ。脂ぎった男色と清水にしか棲息できない河童小僧はリビングのステージが違うのよ! この借りは必ず返すわ!」とハル女史は赤い縁のメガネの奥から鋭い眼光を放ちつつ絶縁を宣言した。それでも「UMA軍団はネバー・ダイ。夏前にも大きな勝負に出ます」と豪語。だらしない河童を踏みつけて新宿フェイスを後にした。

 一方そのころ、河童小僧の生みの親である浅野起州IWAジャパン前社長(65)は、新宿フェイスから走って3分の距離にある定食屋「花膳」で皿洗いの真っ最中…。有線放送から流れてきたThe Birthdayの最新曲「OH! BABY!」を聞きながら「いい歌ねえ…」とつぶやき、やがて訪れる恐怖の瞬間を全く予知できずにいた。