【ワシントン州シアトル26日(日本時間27日)発】シアトルの地元ラジオ局「ESPN710AM」(電子版)はマリナーズの菊池雄星投手(27)とチームメートとの良好な関係を紹介するコラムを掲載している。タイトルは「マリナーズは菊池を抱擁。それはチームの親密さを物語っている」だ。菊池はメジャーデビューから6試合目の20日(同21日)にようやく初勝利を飾った。その間、チームメートは何とか菊池を勝ち投手にするために奮闘していたという。

 エース左腕のゴンザレスは菊池のブルペン投球の際に親身にアドバイスを送り、菊池もゴンザレスの投球練習を最近は必ず見学している。

 野手では菊池にブルペンで投球を当てられてから打撃好調なボーゲルバックだ。クラブハウスでよく冗談を言い合い、菊池の英語力アップにも役立っているという。ボーゲルバックは「彼は何事も懸命に取り組んでいる。何とか早く勝たせたかった。彼の投球は見ていて楽しいし、自分を奮い立たせる」と答えている。

 現役引退を表明したイチロー外野手を師と仰ぐ内野手のゴードンはこう評している。「彼は大切な存在だ。我々は異国から来た彼に快適でいてもらいたい。父親を亡くすことは誰にとってもつらいことなのに彼は帰国せず、毎日笑顔を振りまき、素晴らしい同僚であり続けている」

 同僚から愛されている菊池。今後の登板でも援護が期待できそうだ。