性接待疑惑が取りざたされていた韓国の人気グループ「BIGBANG」の元メンバーV.I(本名イ・スンヒョン=28)が、売春あっせん容疑で逮捕秒読みとなっている。

 本紙昨報通り、韓国では薬物容疑で逮捕された「JYJ」の元メンバー、パク・ユチョン容疑者(32)が容疑を認めて騒動が拡大。その端緒となったのが昨年11月に起きたスンヒョン氏が経営に関わるクラブでの暴行事件だ。一連の疑惑はスンヒョン氏の韓国活動名「スンリ」から「スンリゲート事件」と注目を集めていた。

 スンヒョン氏は2015年(平成27年)に複数の日本人投資家のためにソウルで開いたクリスマスパーティーや、17年(平成29年)にフィリピン・パラワン島で開いた自身の誕生パーティーで、招待客に売春をあっせんした疑いがもたれている。

「本人は否認しているが、ソウルの件では一緒に投資会社を設立した元代表の男性が『(買春の)費用は私が支払った』と供述し、女性たちも認めている。フィリピンの件では現地の風俗店の支配人にスンヒョン氏が日本円で約150万円を渡したとされ、外堀は完全に埋まっている」(韓国メディア関係者)

 警察当局は接待を受けた日本人投資家7~9人についても捜査する方針だが「裏付け捜査の一環で立件されることはないのでは」(同)という。

 事件が韓国で注目されるのには別の背景もある。

「スンヒョン氏のクラブは性接待や薬物使用など乱れていたのに警察と癒着していたので、やりたい放題。庶民は大韓航空の“ナッツ姫事件”のように、特権階級を特別扱いする警察に不満が募った。単なる芸能人の事件ではなく、文在寅大統領も徹底捜査を指示するなど社会問題になっている」(同)

 このクラブをめぐる事件では、薬物、性接待、警察官汚職などで、すでに計108人が立件、13人が逮捕されている。スンヒョン氏も待ったなしか。