注目映画紹介:「映画 賭ケグルイ」 夢子VS生徒会VS新興勢力が実現! 見どころは…

「映画 賭ケグルイ」で主演を主演を務める浜辺美波さん (C)2019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会
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「映画 賭ケグルイ」で主演を主演を務める浜辺美波さん (C)2019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

 女優の浜辺美波さんが主演で、人気マンガを実写化した連続ドラマ「賭ケグルイ」(MBS・TBS系)シリーズの劇場版「映画 賭ケグルイ」(英勉=はなぶさ・つとむ=監督)が3日からTOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)ほかで公開される。マンガ原作者の河本ほむらさんもシナリオ原案・監修として参加したオリジナルストーリーで、ドラマ2期の後日譚(たん)にもなっている。福原遥さん扮(ふん)する歩火樹絵里(あるきび・じゅえり)や宮沢氷魚さん演じる村雨天音(むらさめ・あまね)といった新キャラが本格登場し、その正体や目的、過去の因縁が次々と明らかになる。

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 「賭ケグルイ」は、マンガ誌「月刊ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス)で2014年3月から連載中の河本さん作、尚村透さん画のマンガ。勉強や運動ではなく駆け引き、読心術、勝負強さなどギャンブルの強さがすべてを決める私立百花王学園を舞台に、謎多き転校生・蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)の登場で学園の階級制度に異変が起こる……というストーリー。浜辺さん主演で18年にテレビドラマ化され、ドラマ2期も3月末から放送されていた。

 劇場版では、私立百花王学園の生徒会長・桃喰綺羅莉(ももばみ・きらり、池田エライザさん)と夢子(浜辺さん)との勝負に期待が高まる中、学園内では“非ギャンブル、生徒会への不服従”を掲げる白装束集団「ヴィレッジ」が台頭し、生徒会との対立が深まる。ヴィレッジ解体と夢子つぶしをたくらむ生徒会は、全校生徒をタッグで強制参加させる「生徒代表指名選挙」の開催を宣言する……という展開。

 今や夢子とすっかり仲良し(?)の早乙女芽亜里(さおとめ・めあり、森川葵さん)や鈴井涼太(高杉真宙さん)に加え、“傍若無人キャラ”の木渡潤(矢本悠馬さん)、転んでもただでは起きない元生徒会の皇伊月(すめらぎ・いつき、松田るかさん)らが次々と「生徒代表指名選挙」へと参戦していく中、歩火や村雨ら「ヴィレッジ」メンバーはどうするのか? さらにここに、ベリーショートのアウトロー、犬八十夢(いぬはち・とむ、伊藤万理華さん)も加わるなど、それぞれの思惑が交錯し、物語は「夢子VS生徒会VS新興勢力(ヴィレッジ)」という構図へと突き進む。

 実写「賭ケグルイ」の特色である、若手キャストのハイテンションな演技バトルはもちろん、健在だ。浜辺さんと高杉さん、森川さんと矢本さんによる見事な“コンビ芸”も楽しめ、森川・矢本ペアに限っていうと、その活躍ぶりはMVP級といえる。いつになくダークな色彩(衣装こそ白一色だが)をまとった福原さんの、ヒリヒリするような感情表現も大きな見どころ。クライマックスでは、彼女の独壇場のようなシーンも用意されているので、最後までお見逃しなく。(山岸睦郎/MANTAN)

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