タレントの林家ペーが4日、ソフトバンク—オリックス戦(ヤフオクドーム)の始球式を務めた。人生初の大役というペーは「松田聖子を意識したの。松田聖子がノーバウンドで届いたもんだから、それがショックだったのよ」と対抗心をのぞかせ、強肩を発動。投じたボールは力強い軌道でミットに収まり、観衆からはどよめきが起こった。地肩の強さについて「僕、野球部にいたから。吉田(義男=元阪神)さんに憧れて遊撃手をやっていたの」と、その理由を明かした。

 幼少期に住んでいた家が大阪球場から徒歩5分の場所にあり、南海ホークスとともに青春時代を歩んだ生粋のホークス党。ソフトバンクの本拠地マウンドに立つと、緊張どころかセットポジションから首を振るしぐさを見せるなど雰囲気を堪能した。

 この日は、ゲームスポンサーが「ペイペイ」ということもあり「ペイペイはいいことありますね。ソフトバンクだけにソンはない」と孫正義オーナーにかけて「ペイペイ」の電子決済サービスをPRするなど、得意のシャレもサク裂させ絶好調だった。

 とにかく余談好きなペーは、それだけでは物足りず「今日は(ソフトバンクのユニホーム着用のため)皆さんにはお見せできなかったんだけど、イチローさんのTシャツを着てきたの」と、おなじみのピンク色のTシャツの前面に3月に引退したイチロー氏の顔写真をプリントした自作の特製Tシャツを着用していたことを告白。イチローフリークらしく包み隠せない「イチロー愛」をアピールすると、カメラを手に大笑いするパー子に激写されていた。