【ニューヨーク7日(日本時間8日)発】マリナーズの菊池雄星投手(27)がメジャー2勝目に向け「三種のスライダー」を携えて8日(同9日)のヤンキース戦に臨む。

 これまで菊池の宝刀には右打者のヒザ元に投げて空振りを奪うバックフット・スライダーと、カウントを稼ぐカットボール気味のスライダーの2種類があった。そこに前回のインディアンス戦で加わったのが、右打者の外角から曲がってストライクぎりぎりに入ってくるバックドア・スライダーだ。実際に右打者から見逃し三振も奪っている。

「打者の意識が内角にある時、ちょっと外のボールからストライクに入る球は今まであまり投げてなかったですけど、そういうのが投げられると反応が止まっていい球になりました」

 菊池はバックフット・スライダーを右打者のヒザ元に決める投球が三振を奪う上で有効と考えているが、一方で「なかなかそこを意識して振ってくれないということであれば、バックドアは有効だと感じました」と言う。ヤンキースは8人の右打者を並べてくることが予想される。新兵器の出番も増えそうだ。