熱愛、離婚とプライベートでのうわさが絶えない“アラ還”女優、大竹しのぶ(61)渡辺えり(64)キムラ緑子(57)が14日、大阪市内のホテルで、大阪松竹座公演「三婆」(5月31日~6月27日)の取材会を行い、自由奔放に放談した。

中でも、13歳下の俳優土屋良太との離婚を4月1日に公式ホームページで発表した渡辺は、別離を公表してから初の取材の場。役柄のタキを「心臓が弱く、セックスしちゃいけないから結婚すると死ぬと信じている処女の小じゅうと」と説明した上で、近況を聞かれると、スパークした。

離婚して独り身になったことで「ものすごく(役作りに)役に立ちますよ。今、ほんっとに孤独ですから。十二分に活用させていただきます。もう、おタキそのものです」と、実生活を生かしての役作りだとアピールした。

舞台は、昭和30年代末の初夏を舞台に、金融業者の浩蔵が急死したところからスタート。大竹ふんする正妻、浩蔵に甘やかされ働かず結婚もせず過ごしてきた妹を渡辺が演じ、愛人にはキムラがふんする。

それぞれが近い老境へ向かう残り人生を描くことから、質問が「老後」に及ぶと、渡辺はさらにエキサイト。両親とも認知症を患い、山形の別の施設に入居していると明かすと、しゃべりが止まらなくなった。

「私も80歳ぐらいで認知症になるのかな、と。もう、山形の施設に(将来的な自身の入居も)予約しておこうと思ってますよ。人間、1人で死ぬんだなと思うもん。施設では介護士さんが相手。本当によくしてくれていても、やっぱり自由がない。すごく深刻です」

渡辺には離婚後、一部で新たな交際相手も報じられたが、現状は「1人」と繰り返し、愛猫とは暮らしている様子。「私なんか子供もいませんからね。猫はいますけど、猫の手も借りたいとは言いますけど、猫は手伝ってくれません」と続け、大竹らを爆笑させた。

渡辺トークに、机につっぷせて大笑いしていた大竹は、4月に22歳下の宮原浩暢と深夜デートを報じられたが、後日、交際を否定しており「私は老後、正直あんまり考えてません。自然に過ごして、その時に考えます」。自然体を強調した。続けて、キムラが「私生活でも、誰か私のそばにいてくれないかな」と言うと、渡辺が「認知症になったら分からないんだからっ! 相手は介護士」とつっこんだ。

絶妙の掛け合いの大竹、渡辺、キムラは、すでに息もぴったり。2年前に東京で初演され、今回は大阪公演で、大竹は「大阪のお客さんは『笑うため』に来てくれるけど、おもしろくないと笑わない」。キムラは「私の役は『おめかけさん』で、今で言うと愛人ですけど、仕事は芸者さん。手練手管で人を巻き込み、うそばっかりついてるたくましい人。みんなでいいお芝居ができると思います」と話していた。