女優・渡辺えり(64)、大竹しのぶ(61)、キムラ緑子(57)が14日、大阪市内で舞台「三婆」(31日~6月27日=大阪松竹座、7月1~8日=福岡・博多座)の取材会を開いた。

 有吉佐和子の小説の舞台化。3人の顔合わせは2016年東京・新橋演舞場に続き、大阪では初上演となる。

 渡辺は「2年前、3人でやって楽しかった。2年前は老人を演技しようと思っていたが、役の実年齢と同じになったので、そのままやれる。うれしいのか寂しいのか」と苦笑い。自身が演じる武市タキについて「生まれつき体が弱くて、兄から『過激な運動をすると死ぬ』と言われている。つまりセックスすると死ぬから、処女で結婚もしていない設定」と説明すると、大竹は「そんなこと書かれてると夢にも思わなかった」と机に突っ伏して大笑いした。

 渡辺といえば先月1日、13歳年下の俳優・土屋良太(51)との離婚をホームページで発表したが、「人生経験はすごく役立つ。今は本当に孤独ですから。おタキそのもので寂しい話ですけど、十二分に活用して演技に入れたいと思います」とサラリと言い放った。

 そんな渡辺は、老後の生活について話題が及ぶと「両親が認知症で、遺伝したら私も80歳くらいで認知症になる。(故郷の)山形の介護施設を予約して、そこで暮らそうと思ってますけど、親(の面倒を)を見てると自由もないから不安はあります。演劇につぎ込んできたので貯金もない。これから月に20万円くらい貯金したい」と老後のプランを披露。さらに、介護士不足の現状を憂い「介護施設は切羽詰まってて、国も予算を出さない。安倍政権のひどいところで、何とか直してほしいと思いますけど…」とボヤくなど、止まらない老後の話に大竹とキムラも苦笑いだった。