お笑いコンビ「トータルテンボス」(藤田憲右=43、大村朋宏=44)、お笑いトリオ「パンサー」(菅良太郎=37、向井慧=33、尾形貴弘=42)らが14日、都内で行われた「ツール・ド・東北 2019」記者発表会(河北新報社、ヤフー株式会社主催)に出席した。

 宮城・東松島市出身の尾形は地元のサッカーの名門・仙台育英学園で10番を背負った体力を生かし、今年も出場して故郷を走り抜ける。「まさに俺の地元。震災で何もなくなってしまったが、走っていると思い出す。裏山にエロ本を探しに行ったこととかね。昨年は近所のおじちゃんやおばちゃんが『頑張って、サンキュー!』と言ってくれて、前半は手を振って応えていたが、後半は疲れて無視してしまった。今年は反省して、最後まで声援に応えられるように頑張りたい。すでに体も絞っている」と意気込んだ。

 これに対し、向井は「体を絞ったのは、吉本坂でモテたいからでしょ? 単に地元というだけで、尾形さんや狩野英孝さん(37)みたいな、決して好感度が高いとはいえない芸人をよく起用するなと思う」と苦言を呈しながらも「それでも、宮城の方は本当に優しくて、ありがたいことに応援してくださる」とメンバーを温かく見守ってくれる宮城県民に感謝した。
 東日本大震災の復興支援、震災の記憶を未来に残す目的で2013年に始まった同イベントは、楽しく走るファンライド形式で、9月14~15日の2日間、宮城県の仙台から気仙沼にかけて三陸エリアで行われる。来年以降、東北3県へエリアを拡大予定。今年は福島・南相馬市、宮城・亘理町発の2コースで、視察ライドが行われる。

 イベントには道端カレン(39=広報大使)、中西哲生(49=東北応援大使)も出席。地元出身のフィギュアスケーター・羽生結弦(24)は「震災から8年が過ぎても復興は道半ばだと思いますが、全国から大勢のライダーが参加して被災地を走り、地元の方々と交流することが励みになるよう祈っています。皆さん、今年も力を合わせて大会を盛り上げましょう」とメッセージを寄せた。