22日のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は新たに発覚したアルバイトによる不適切動画を取り上げた。

 ミスタードーナツの北九州市の店舗で、元バイトの49歳男性が動画を撮影しながら勝手に調理場に侵入。素手で調理器具を触ったり、チョコレートを指でなめるなどした。動画はSNSに投稿され、拡散されて問題化した。

 男は30年前に同店で働いていた。「中、入っていい?」と言い、調理場へ。行動は次第にエスカレートし、器具を触って「これがフレンチクルーラー(を作る器具)や」などと解説。さらに冷蔵庫を開け、生クリームを取り出したり、衛生管理を徹底的に無視した。
 
 原因は店長が事務所への入室を許可してしまったことだった。

 元バイト男性と店長はかつて先輩、後輩の関係だった。

 動画を撮影していたことに気付いた店長は、即座に注意したものの、男は「わかった、わかった」と撮影を続行。5分にわたって、不適切な行為を働いた。

 動画の拡散により、問題に気付いた男は「昔の職場を懐かしく思って、いい年して悪気もなく調理場に入ってしまった。配慮に欠けていた」と謝罪した。

 しかし、ミスドを運営するダスキンは怒り心頭だ。「素手で器具を触るなどの行為は遺憾。法的手段を検討している」とのコメントを発表した。チョコを「チュパ」と音を立ててなめるなどの行為で、細菌が繁殖する可能性もあった。

 取材生活31年のテレビ朝日・玉川徹氏(55)は「かつて所属していた場所っていうのは自分がそこにいなくなっても、まだそこに関係しているって勘違いすることが結構ある。それって迷惑でしかない」と一刀両断。

 上下関係が一つのネックになったが「そんなの今の時点で全く関係ないんで。ただの部外者が中に入って撮影して、いろんなものを不衛生に触ったっていう話にしかならない」と阻止することが必要だったと主張した。

 法的手段については「やらざるを得ない」と言い切った。