ココリコの田中直樹(48)が21日、都内で行われたアニメ映画「バイオレンス・ボイジャー」(24日公開)の舞台あいさつに登場した。この映画には、ダウンタウンの松本人志(55)もナレーションで出演している。大物まで担ぎ出した背景には何があるのか?

 日本の山奥に住む米少年が、娯楽施設バイオレンス・ボイジャーで戦慄の恐怖を味わうホラー。田中は米少年の父親役の声優を担当した。アルゼンチンを皮切りに世界各国の21の映画祭に出品される予定。さらに米ハリウッドの映画館でも7月から上映されることが発表された。

 同作で最大の注目は、松本が特別出演していることだろう。松本の映画出演は監督も兼任した「R100」(2013年)以来、6年ぶりだ。

 松本だけではなく、最近は吉本興業が誇る大物芸人の久しぶりの映画出演が目立っている。明石家さんまは元SMAP木村拓哉の今年の主演作「マスカレード・ホテル」に友情出演。なんと18年ぶりの映画だ。

 ナインティナインの岡村隆史は「決算!忠臣蔵」(11月22日公開予定)が控える。こちらは5年ぶりの映画出演だ。

「吉本はバラエティー番組中心の露出に早々に見切りをつけ、沖縄国際映画祭の開催など映画事業や、アマゾンやネットフリックスでの動画配信などネット事業を手がけている。これまでそういった映画や動画には中堅芸人が出ていたが、いよいよ大物芸人が投入されてきた。商魂たくましい吉本のこと、映画やネットの事業をさらに加速させて稼ごうとしているのでは」と映画関係者は指摘している。

 これからはテレビだけではなく映画、ネット動画にも本格的に向き合い、取り組んでいくということだ。