国内外の人気フィギュアスケーターが勢揃いしたアイスショー「ファンタジー・オン・アイス2019」が24日、千葉・幕張イベントホールで行われ、ソチ&平昌五輪2連覇の羽生結弦(24=ANA)が今年3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)以来となる日本のリンクに登場。「X JAPAN」のボーカル・Toshlと“生歌&生滑り”の夢コラボで会場を熱狂させた。

 この日、氷上を彩ったのは昨季のグランプリファイナル覇者・紀平梨花(16=関大KFSC)、平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(17=ロシア)ら現役トップ選手をはじめ、“皇帝”エフゲニー・プルシェンコ氏(36)、トリノ五輪金メダルの荒川静香(37)、女子史上初の4回転ジャンパー・安藤美姫(31)など「超」がつく豪華キャスト。しかし、主役はやはり羽生だった。

 午後6時に開演。全スケーターがリンクに下り立つ中、最後に姿を現した羽生はいきなり4回転トーループを完璧に着氷。試合同様の本気モードに会場のボルテージは最高潮に達した。

 その後はフィギュア界の歴史を作ってきたエンターテイナーが次々と演技を披露。そして午後8時54分、満を持して大トリでリンクに登場した羽生は、特設ステージで「マスカレイド」を熱唱するToshlに合わせ、しなやかで芸術的な演技を見せた。ファンの視線を独占したままフィニッシュすると、会場はスタンディングオベーション。まるで悲鳴のような大歓声に包まれた。