新日本プロレス24日後楽園大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Bブロック公式戦でロッキー・ロメロ(36)がエル・ファンタズモ(32)を撃破する波乱を巻き起こした。

 開幕から無傷の5連勝で単独首位を走るファンタズモに、1勝4敗と低迷していたロッキーが執念で食い下がった。金的攻撃などラフファイトを浴びながらも、3カウントだけは許さない。相手のCRII(変型バスター)をフランケンシュタイナーで切り返すと、丸め込みの応酬から腕ひしぎ十字固めへ移行。見事にギブアップを奪って28分を超える長期戦を制した。

 会場の大「ロッキー」コールに応えると「強さをもらえたのはファンのおかげだ。本当にこのチャンスは自分にとって大きなものだった」と、自身初の後楽園でのシングル戦で勝利を収めたことに感慨深げな表情を浮かべた。この勝利でCHAOSの盟友ウィル・オスプレイ(26)がBブロック首位タイに浮上するアシストにも成功。「両国のリング(優勝決定戦=6月5日)に立つチャンスはないかもしれないけど、仲間をアシストすることはできる。棚橋(弘至)ではないが、みんなに『愛してま〜す!』と言いたい気持ちだ」と、満面の笑みだった。

 一方のAブロックでは鷹木信悟がTAKAみちのくを下し無傷の6連勝を達成。単独首位を快走している。