巨人・原監督も驚く坂本勇の進化「勇人、あとはパワーだ」4年前の思いを超越

 巨人・坂本勇人内野手が、ここまでリーグトップの16本塁打。同3位の打率・330をマークしながら、例年以上のペースで本塁打を量産している。

 今季、16本塁打のうち内角球を仕留めたのは7本塁打。25日の広島戦(東京ドーム)でも左腕レグナルトの内角146キロ直球を振り抜き、左翼席上段まで飛ばした。

 もともと球界屈指といわれる内角打ちの名人だが、その技術は年々進化を遂げている。デイリースポーツ評論家の谷佳知氏は「難しい内角球をヒットにできる打者はいても、今の日本球界でそれをホームランにできるのは勇人だけ。今年は飛距離も違う。経験を積むと配球も読めるようになってくるもの。打席でどっしり待てるようになり、より強くスイングができるようになったのではないか」と分析する。

 前に突っ込む癖は完全に解消。逆方向にも打てる技術が身につき、弱点は見当たらない。少しでも甘くなれば、スタンドまで運べるようになった。

 15年9月下旬、この年限りで一度はチームを離れた原監督は遠征先の風呂場で居合わせた坂本勇にこう言葉をかけていた。「勇人、あとはパワーだ。いいもの食べて、ウエートトレーニングやって、もっとパワーをつけないとな」。あれから4年。戻ってきた指揮官もその進化に驚きを隠せない。

 「パワーが非常に大きくなっている。スイングスピードもかなり上がってますね」。キャリアハイは唯一30発以上に乗せた10年の31本塁打。今季はどこまで数字を伸ばすのか。G党の期待も、ふくらんでいる。

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