ロックバンドLUNA SEAが29日、東京・Zepp Tokyoで、結成30周年記念フリーライブを開催した。この日が結成記念日。今年1月にボーカルRYUICHI(49)が肺腺がんの手術を受けて以降、バンドとしては初のライブとなった。

冒頭でRYUICHIは「みんな会いたかったよ。今日は思い切り、はみ出してしまいたいです!」と叫び、ファン2700人から大歓声を浴びた。「30年間、ずっとずっと、この5人でやって来られた奇跡に感謝です」と笑った。

RYUICHIは「いろいろ心配かけましたけど、まだ神様に呼ばれてなかったみたいで。もう少々、地上で楽しみたいと思います」と伝え、大きな拍手を浴びた。その上で「ぶっちゃけ、めちゃめちゃ元気なんだけどね。心配は無用です」と快調をアピールした。

ライブでは、この日発売の両A面シングル「宇宙の詩 ~Higher and Higher~」「悲壮美」や、ファーストシングル「BELIEVE」、代表曲「STORM」「ROSIER」などを次々と熱唱し、ファンを魅了した。

アンコールでは、「ハッピーバースデー・ディア・ルナシー!」とファンから大コールを受けた。ファンから送られたアニバーサリーケーキもステージに登場し、会場全員で記念撮影した。ギターのINORAN(48)は「今日はRYUの隣で弾くと、感動していますね」としみじみ。ギターのSUGIZO(49)は「RYU、お帰りなさい。30年間、5人が元気にステージに立っていられる奇跡。感謝ですね」と喜んだ。

ドラムの真矢(49)は「30年間って、並大抵のことじゃない。本当にみんなが求めてくれたからだと思います。みんなの愛の結晶。ありがとね!」とファンに感謝した。「何年続くか分かりませんけども、みんなが10人、1人になっても、求められているうちは。この5人はステージに立ち続けると思います!」と叫んで、大歓声を浴びた。RYUICHIは「これからも、新しいことがなくなっちゃうと、つまらないからね。もっともっと、驚くような旅を続けていきましょう!」と呼びかけた。

この日は、今年12月に2年ぶりのオリジナルアルバムを発売することも発表。RYUICHIは「楽しみにしていてね、みんな!」とアピールした。