女優、大竹しのぶ(61)渡辺えり(64)キムラ緑子(57)が30日、大阪市内で、大阪松竹座公演「三婆」(5月31日~6月27日)の舞台稽古前に取材会を行った。初日を前に3人は舞台さながらの絶妙トークを繰り広げた。

意気込みを質問された渡辺は「やっぱり、60歳をすぎても、これからが長い。ホント、元気な応援歌のような…」と舞台の見どころを説明。大竹が質問に対しての「言うことが違う…。あたし、できるかな…」と笑顔でボヤくと、出演者らは大笑い。渡辺は「朝から取材がいっぱいで、疲れちゃって。ホントにこれからゲネプロできるのかな」とボヤき返すと、大竹は「私、もう疲れちゃった~」。すかさずキムラは「がんばりますって言わなきゃ、どうすんのよ」と突っ込んだ。

舞台は有吉佐和子原作のコメディー代表作。金融業者の急死を機に、その妻、業者の妹、業者の愛人という3人の60歳代の女性が奇妙な同居生活を展開する喜劇。大竹、渡辺、キムラという個性の強い女優3人が、笑いとともに老いのさみしさも漂う愛憎劇を繰り広げる。

取材会にはジャニーズJr内のユニット、Snow Manの向井康二(24)らも出席した。向井に対して渡辺は「おばあさんって呼ぶシーンがあるけど、本当におばあさんって思って呼ぶから、イヤになっちゃう」と突っ込むと、向井は「すいません!(笑い)」。最後まで3人のパワーが全開だった。