俳優・菅田将暉(26)が31日、都内で行われた「第56回ギャラクシー賞贈賞式」に出席した。

 ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設し、優秀番組・個人・団体を顕彰する。菅田は「dele」(テレビ朝日)、「菅田将暉TV」(NHK)、「3年A組—今から皆さんは、人質です—」(日本テレビ)での演技が評価され、同賞の「個人賞」を受賞した。

 菅田は「3作品とも自分がやりたかったもの。自分の名前が冠された番組(菅田将暉TV)がフィーチャーされるのは恥ずかしいですが(苦笑い)。小さなころから見ていた世界で自分がやりたいことを見ていただけてうれしいです」と喜んだ。

 菅田が先生役を演じた「3年A組」で、生徒役を演じた永野芽郁(19)からは、VTRでメッセージが寄せられ、感謝とともに「焼き肉、連れてってください!」と最後におねだりも。これには、菅田は「結局、飯ですから“餌づけ”ですね。うちの生徒は、ご飯が好きなので、連れて行くと懐いてくれるんです」と笑みをこぼした。

 永野らとの現場の様子を聞かれると、菅田は「僕らはお芝居という“ウソ”をついているんですけど、脚本では単なるイメージだったものが、現場では演技を超えた本当の何かに変わる瞬間がある。特に芽郁ちゃんとのシーンは、“本物になった”と思う瞬間が多くて、最終的には目を見ているだけで涙が出るようになった。すごくいとおしい現場でした」と振り返り、「焼き肉に連れて行きたいと思います」と約束した。

 また、NHKのバラエティー番組「チコちゃんに叱られる!」(毎週金曜午後7時57分)が、同賞の視聴者の投票で優秀なテレビ番組を選出する「マイベストTV賞」のグランプリを受賞した。

「着ぐるみとCGの合成によって作られる迫力あるキャラクター」「普段、疑問に思わないことを扱った絶妙な設問」「社会現象を巻き起こした型破りな雑学クイズ番組」などが評価された。

 ステージに登場したチコちゃんは司会者から「主演女優?」と振られると、「チコで〜す! 永遠の5歳です! ギャラクシー賞のマイベストTV賞、超うれし〜い!」と絶叫。さらに、「あのフレーズを!」を求められ、「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と拳を突き上げた。