【テキサス州オースティン3日(日本時間4日)発】WWEのロウ大会で「WWE女子3強」が新たな抗争に突入した。

 第1試合後にロウ女子王者の“ザ・マン”ことベッキー・リンチ(32)が登場。「『MITB』で私に恥をかかせてくれた2人だけは、絶対に許さないから」と、改めてライバルの“女王様”シャーロット・フレアー(33)と“貴婦人”レイシー・エバンス(29)の制裁を誓った。

 ここで「MITB」のロウ女子王座戦に敗れたレイシーが登場。「あなたがWWE女子部門の顔なんて、耐え難いにも程がある。時代は変わるのよ」と再挑戦を訴えた。レイシーは先週のスマックダウン(SD)大会で、高飛車な指令を続ける女王様と決別。独自の道を歩むと宣言したばかりだ。

 続けてシャーロットがワイルドカードを利用してリングイン。「MITB」ではレイシーの援護を受けてSD女子王座を獲得するも、MITBラダー戦で優勝した庶民派ベイリー(29)の奇襲を受けて王座から転落した。女王様の存在を苦々しく思う貴婦人は「あなたはSDに帰りなさい。シッシよ!」と嫌みを放つと、そのままゴングが鳴らされ、ベッキー立会いのもと、事実上の「次期挑戦者決定戦」が行われた。

 最後はベッキーが場外から女王様の足を引っ張ったため反則裁定に。王者はレイシーにも裏投げを見舞い、最強をアピールした。本来ならベイリーに奪われたSD王座奪還に向かうはずのシャーロットが、私怨のみでロウに登場し続けることは確実。遺恨深まる「3強」の争いは泥沼化の様相を呈してきた。