“若大将”加山雄三(82)が6日、神奈川・茅ヶ崎市民文化会館でコンサートを行った。先月、筋トレ中に腰を痛め、腰椎椎体骨折と診断されたが、ステージに立ち続けた。

 2015年に全国ツアーは最後としていた加山だが、この日ついに“再開”した。来年4月まで全国24か所で公演する。再びツアーを回ることにしたのは、愛してやまない「海」のためだ。売り上げの一部を、加山が中心となって立ち上げた「海 その愛基金 海洋環境クリーンプロジェクト」に寄付する。

 80歳を超えてまさに再スタートとなる日だったが、その3週間ほど前にアクシデントに見舞われた。筋トレをしていたところ、バーベルの重りを外す際に腰を痛めてしまったというのだ。「バカですねえ。80超えてバーベル、筋トレやったってしようがねえだろうと言われた」と自虐的に笑った。

 現在も体勢を変える時には痛みが走るとのことで、薬を飲んでいる。この日のステージでは、負担になるため代名詞のエレキギターこそ持たなかったが、腰を痛めたことをファンに説明。最後までステージに立ち、ファンを沸かせた。

 加山は5日にアルバム「岩谷時子=弾厚作 ベスト・ワークス・コレクション」(CDボックスも同時発売)をリリースした。作詞家の岩谷さんと、加山の作家名である弾厚作がタッグを組んで作り上げた数々の名作が収められている。コンサートでも2人による楽曲を中心に歌唱した。