シンガー・ソングライター泉谷しげる(71)が、6時間にわたる1人フェスを企画していることが9日、分かった。タイトルは「全力6時間ライブ」で、今月30日、東京・渋谷のライブハウス「duo」で、午後1時から同8時半までを予定している。泉谷は「70歳を過ぎても心の中までは老けていない。ミュージシャンというよりアスリートになった気分でやってやる」と意気込んでいる。

5月にアルバム「スキル/栄光か破滅か!」を発売した。「アルバムなんて今じゃグッズのようなもの。ライブでもやって聴かせなきゃ、買ってもらえない時代だしな。幸い、オイラは生まれながらのライブ好き。せっかく25枚目のアルバムを出したんだからと思って」と企画意図を説明した。

「全力6時間ライブ」は各2時間の3部構成。第1部はデビュー当時のエレック・レコード時代から小室等、吉田拓郎、井上陽水と立ち上げたフォーライフ・レコード時代までを弾き語りで演奏。第2部は、ワーナーレコード時代からビクターレコード時代の作品を渡辺裕美(ベース)と板谷達也(ドラム)とセッション。第3部はポニーキャニオン時代から最新アルバムまでを披露する。泉谷は「6時間のライブでオイラの48年の音楽活動を振り返るつもりさ。ある意味でワンマン…、1人フェスと思ってもらっていい。客の会場の出入りは自由。疲れたら外に出て一服したらいい」と話した。

一方、熊本地震と阿蘇山噴火を契機に、泉谷が発起人となってスタートした恒例の「阿蘇ロックフェスティバル」は、9月29日に北九州市のミクニワールドスタジアム北九州で開催する。