【アナハイム27日(日本時間28日)】エンゼルスの大谷翔平投手(24)は前日、昨年10月1日の右ヒジ手術後初めてブルペン入りし、297日ぶりにマウンドから43球投げた。その影響があるのか、フリー打撃では42スイングで柵越えは3本だった。一夜明けの状態についてオースマス監督は「今日はまだ話してないけど、昨日は終わった後も感触は良かったと話していたよ」とだけ説明した。

 米大リーグ機構はこの日、オールスター戦(クリーブランド、7月9日=同10日)の最終投票の結果を発表した。エンゼルスからはア・リーグ外野手部門でマイク・トラウト(27)が選ばれた。同二塁手部門で1次投票では1位だったトミー・ラステラ(30)は3位だった。

 トラウトは「うれしいよ、エキサイティング。オールスターは楽しいからね。投票してくれたファンたちに感謝だね」と笑顔を見せた。

 ホームランダービーに出場しないのかと問われると「毎年オファーをもらうけど、球場に行って他の選手らが頑張っているのを見ながら家族と時間を過ごすのが好きなんだ」と説明した。

 一方、大谷のホームランダービー出場を熱望。「(出場すれば)彼が勝つと思うよ。リーグ1のパワーを持っているから。彼が出たら全力で応援するよ。そうなったら楽しみ」と断言するとこう続けた。「今年はトミー・ジョン手術を受けた後だからいろいろ違う…。僕はやってほしい。本人もやりたいだろうけど、トレーナーたちはどうだろうね(笑い)。トミー・ジョン手術を受けたヒジで何本も全力スイングって、どうなんだろうね。影響するのかしないのか。多分大丈夫だと思うけど、彼には105マイル(約169キロ)を投げてもらわないといけない」

 前日のレッズ戦で3打数3安打と今季4度目の猛打賞でチームの勝利に貢献した大谷はこの日の本拠地アスレチックス戦に「3番・DH」で先発メンバーに名を連ねた。