元ジャニーズ事務所の人気アイドルだった“シゲ”こと俳優の中村繁之(51)が10日、公式ブログを更新し、9日に死去したジャニー喜多川さん(享年87)をしのんだ。

 中村は「泣いたよ…。大泣きしたよ…。ジャニーさんが死んじゃった…。人間だから、いつか旅立つのは分かっているけど…、心のどこかには、ジャニーさんはいなくならない!と、思っていた自分もいたように思う」と心境を吐露した。

 出会いは14歳。ジャニーさんが中村成幸少年を、アイドルの中村繁之に育てた。「ジャニーさんと2人でオーディションに回った日々、ハウス『バーモントカレー』のオーディションに合格した時のジャニーさんの嬉しそうな顔は、今も覚えています」という。

 現役の所属タレントではないため、3週間の闘病中、見舞いに行くことはかなわなかった。中村は「現役のジャニーズタレントに囲まれて、旅立つ事が出来て良かったね。夕方に旅立ったのも、『今夜は泣いてもいいけど、明日からはいつも通りの笑顔で頑張って』という、ジャニーさんの優しさなのだと思う」とつづった。

 あるミュージカルの初日前、スタッフや出演者を帰した後、一人徹夜でトンカチを持ってセットを完成させたジャニーさんの姿を思い出し「Show must go on!」(何が起きても続けなければいけない)という言葉を胸に刻んだ。どんな困難な場面でも、観客を楽しませるのが、真のエンターテイナーだと、ジャニーさんの背中から学んだ。

 中村は「ジャニーさんから教わった事、ジャニーさんのエンターテイメントに対する想い。僕は、これからもジャニイズムを忘れずに、生きていきたいと思います。ジャニーさん、本当に…本当に、ありがとうございました。ジャニーさんの魂が安らかでありますよう。。。」と、恩師との別れを惜しんだ。