NGT山口暴行事件訴訟 AKS側証人で山口出廷も…被告側は争う構え

 AKSによる損害賠償訴訟の第1回口頭弁論が行われた新潟地裁
報道陣の取材に応じるAKS側代理人の遠藤和宏弁護士=新潟市の新潟地裁
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 AKB48グループの運営会社・AKSが、昨年12月にNGT48の元メンバー・山口真帆(23)への暴行容疑で逮捕され、不起訴となった男性2人に対して損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、新潟地裁で開かれた。被告側は代理人も含めて誰も出廷せず、裁判は約3分で終了。AKS側の代理人である遠藤和宏弁護士は報道陣の取材に応じ、山口やNGTメンバーが証人として出廷する可能性があると明かした。

 裁判の傍聴券の抽選には150人が並び、倍率は約3・2倍だった。

 閉廷後、取材に応じた遠藤弁護士は、訴訟の主目的について「被害による損害賠償請求ということもありますが、真相解明をメンバーの方々や、親族の方々が求めている。そういった思いを会社も受けて、原因を究明して再発防止につなげたいという目的」と説明。被告が不起訴となったことに対して「その理由すら会社としては分かっていない。そうした事情も含めて真相を究明していきたい」と話した。

 証人尋問の予定について問われると「現時点ではお答えできない」とした上で、山口やNGTの現役メンバーの出廷について「可能性としては、あると思います」と回答。山口はすでにAKSを退社し、大手芸能事務所「研音」に所属しているが、「プライバシーに関わってきたり、個人のご意志もありますから、そういったことを尊重しながら慎重に進めていく」とした。

 裁判所からは今後、非公開で裁判を進めていく意向を示されたが、遠藤弁護士は「白日の下にさらされる形で、公開の法廷でやり取りをする形で進めたい」とキッパリ。被告側の答弁書については「『追って主張する』だとか、『追って認否する』だとか、極めて形式的な答弁書」とし、原告側の請求棄却を求める形で、争う姿勢を示しているという。

 訴えによると、男性2人は、昨年12月8日に新潟市内にあった山口の自宅前で、山口の顔を押さえるなど暴行を加えた。今年1月、山口が自身のSNSなどを通じて暴行の事実を告発して以降、劇場公演の中止や広告契約の更新見送りなどが続出。加えて、メンバーの自宅警備費用など、計1億円余りの損害のうち、3000万円を請求した。

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