体操界のキング・内村航平(30=リンガーハット)が14日、都内で開催された「親子運動会」のイベントに参加。小学生たちと玉入れや綱引き、障害物リレーなどで汗を流した。

 その中で内村の握力を予想するクイズが行われ、子供たちが見守る中で実際に測定。はじき出された数字は「41・7キロ」だった。

 文部科学省による30~34歳の平均値は「47・36キロ」。五輪個人総合2連覇など数々のタイトルを手にしたキングが、演技中に見せる筋肉隆々の腕っ節はおなじみだが、意外にも一般男性を下回る結果となった。

 これについて「(鉄棒は)握っているように見えるけど、引っかけている」と説明し「握力はいらないんです」と説明。ちなみに米大リーグのエンゼルス・大谷翔平は60・5キロだ。

 また、エキシビションでは鉄棒の演技を披露。喜ぶ子供たちの前で「コバチ」に2度チャレンジして失敗したが、金メダリストの生の演技に大きな歓声と拍手が沸き起こった。

 今秋の世界選手権(ドイツ)の代表権を逃し、崖っ縁に立たされているキング。運動会に参加した親子に「皆さまから勇気をもらったので、これを力に変えたい。東京五輪では(コバチを)成功させます!」と宣言した。