演歌歌手の三山ひろし(38)が15日、大阪市内のホテルで「新歌舞伎座開場60周年記念 三山ひろし特別公演」(9月1~19日)の取材会を開いた。

 同公演は第1部が若き日の森の石松を描いた舞台「青い空と白い雲」。第2部の歌謡ショー「みやままつり2019」では、最新曲「望郷山河」などを披露する。

 3回目となる座長公演に三山は「19日間の長い日数を使っていただける。うれしさと緊張感と責任を感じています。お客さんに喜んでいただけるよう頑張りたい。新歌舞伎座さんのおかげで、名前も定着してきたので恩返しできたら」と意気込んだ。

 森の石松を演じることには、所属する音楽レーベル・日本クラウンの大先輩、北島三郎(82)の影響が大きかったという。

「北島さんが、森の石松と清水次郎長の一人二役を演じている舞台を拝見して、先輩を見習ってやってみたいという憧れがあった。子供のころから時代劇は好きなので、主役をさせてもらえるなんて、僕にとっては願ったりかなったりの舞台です」と笑顔を見せた。

 三山といえば、けん玉、包丁研ぎ、ドローンなど多彩な趣味で有名だが、現在は「『おいしいコーヒーは何か』と疑問に思って、自分で豆をひいたり、機械でひいたり。豆の種類を変えたり。突き詰めていくうちに〝コーヒーの沼〟にハマってます」と明かした。

 6月に行われたブラジル公演の際には、現地の農園に収穫体験に行ったほどで、オススメは「トラジャコーヒー」だという。「舞台中は楽屋でバリバリ(豆を)ひいて、共演者の方に振る舞いたい。ゆくゆくは『みやまひろしオリジナルブレンドコーヒー』を作りたいと思ってます」と意欲を見せた。

 また、カブトムシの飼育にも精を出しており「6匹のカブトムシが3年で121匹に増えた。ただ、公演に持ってくると小さい虫が出てくるので、新歌舞伎座さんに迷惑をかける。国産のカブトムシは寿命が短くて売ることもできないので、実家に送るか、希望者に差し上げるか…」と思案顔。名前が〝ミヤマ〟だけに「ミヤマクワガタに乗り換えては?」と聞かれると「カブトムシがひと段落したらやりたいですね。朽ち木が必要だったりと飼育が難しいですけど、寿命も長くてお金になりますしね」と新たな趣味に思いをはせた。