米俳優レオナルド・ディカプリオ(44)とブラッド・ピット(55)が初共演した話題作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でメガホンを取ったクエンティン・タランティーノ監督がこのほどポッドキャストのインタビューに応じ、当初はピットの代わりにトム・クルーズを起用しようとしていたことを明かした。

カルト集団マンソン・ファミリーによる女優シャロン・テート殺人事件が起きた1969年のロサンゼルスを舞台にハリウッドの黄金期の光と闇を描いた同作で、ピットは人気に陰りが見えるテレビ俳優リック・ダルトンを演じたディカプリオの親友でスタントマンのクリフ・ブースを演じ、劇中でスタントシーンなども披露している。

本作の執筆に5年の歳月を費やしたというタランティーノ監督は、「クルーズを起用しようと話していた。彼は素晴らしい役者」とコメントし、ピットとディカプリオの起用は最初から決まっていたものではなかったと明かした。「実は主演候補として8つのペアがあったんだ。2人とも作品に出たいと言ってくれて、スケジュールもあって実現した」と語った。同作は全米では26日、日本では8月30日に公開される。(ロサンゼルス=千歳香奈子)