「太平サブロー・シロー」として活躍後に吉本興業を離れ、後に復帰したタレント大平サブロー(63)が26日、大阪市北区のMBSテレビで、「ちちんぷいぷい」に生出演し、ラジオ番組で、若手が批判メッセージを相次いで発信する状況に異を唱えたことに触れ、自身の退社経験をもとに詳説した。

「僕は1回辞めてますからね。外、出て、どんな思いしたか。怖かったか」。実体験をもとに、退社する覚悟があるかを問い、その重みを口にした。

吉本興業では、宮迫博之、田村亮らの闇営業問題から揺れ続け、2人の謝罪会見に続き、所属の岡本昭彦社長が会見。一連の流れを加藤浩次が非難したことから、後輩、若手が相次いで、SNSへ批判メッセージをあげた。

サブローは、岡本社長が会見した翌日の23日、MBSラジオ「こんちわコンちゃんお昼ですょ!」に出演し「オマエがそれ言うか? っていう発信もいっぱいある。弱ったのを見てから物を言う。これこそ、言わせてもらうけど、気にいらんかったら辞めろよ」などと発言。ベテラン漫才師オール巨人(67)らも、サブローの意見に同調し、批判意見の噴出が減っている経緯もある。

サブローは「ラジオで新聞見ながらしゃべってて、誰やねんこれ、っていう人もいて、しゃべってるうちに火がついた」と振り返り、この現象を「怖い」とあらためて口にした。

さらに「騒動落ち着いたら、この記録が残るねんで。後に偉いさんが…怖い」とも続け、巨人がサブローらとともに、明石家さんま、引退した島田紳助さんとも相談し、ベテラン勢と吉本幹部が話し合う場を設けると明かした件についても言及した。

「(巨人から)メールがきて、すぐ返してと(相談を)やってる。ただ、今は、闇営業の根本の問題からずれてきてる。ちょっと静観しようとなった」

良くない体質を改めようとの思いは共通しているが、まずは、宮迫らのウソから始まった問題の解決を優先させたい考えを明かした。

また、要領を得ない会見が世間からも批判を浴びた岡本社長については「あないなるやろな、という予感はあった」と吐露。数年前に、岡本社長と会食したことがあるといい「ご飯も僕が食べないと絶対に食べないし、椅子の後ろにもたれるなんてこともない」と、好感を持ったという。

ただ、しゃべりが達者な性格ではないといい、会見を不安視していた。これについて、同じ番組に出演しているハイヒール・モモコ(55)は、ダウンタウンらとともに、大崎洋会長とも親しいことから、岡本社長とも交流があり「うん、絶対、口下手(な人)」と話していた。