中日が6日の巨人戦(ナゴヤドーム)に6―0で勝利。7回無失点で7勝目を挙げた先発・大野雄大(30)は「いつもホームラン打たれるので今日は打たれないよう頑張って投げました」とニッコリだ。

 昨年までの巨人戦の通算成績が9勝19敗とセ・リーグ5球団の中で最も苦手にしていた大野雄だが今季は2勝1敗、防御率0・90と素晴らしい内容。G打線を封じている理由について大野雄は「ツーシームでかわさずに真っすぐでしっかりいけていることだと思います。ここ数年、走者が出たらツーシームでかわしにいっていたんですけど、真っすぐをしっかり意識させることができているのでツーシームがバットの下に当たってゴロになっている」と分析する。

 昨年は0勝に終わったが今季は4年ぶりの2桁勝利のチャンス。「それはついてくればいいかなという感じ。今日みたいな粘りのピッチングをしていたら達成できるかもしれませんね」というが、10勝をクリアするためにはG倒を続けることが絶対条件となってくる。というのも毎週火曜日の試合に先発しており、日程的に巨人戦の先発があと3試合あると予想されるからだ。

 今季は勝ち越しているとはいえ、巨人戦の通算成績は11勝20敗とまだまだ黒星先行。それだけに「ジャイアンツ戦では通算で負け越している。一つでも(黒星と白星の差を)縮められるようにとは思います」と大野雄はG倒に気合十分。竜のエース左腕がV奪回を狙う巨人にとって大きな障壁となりそうだ。