吉本興業に所属するロンドンブーツ1号2号の田村淳(45)が10日、文化放送「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB」(土曜午後1時)で、一連の闇営業騒動について「めまぐるしい、僕の中の2カ月の騒動が、ようやく終わりに近づいてきた」と振り返った。

会社側と自分のギャラの配分について、7月27日の放送で、同番組出演料の配分をこの日公表すると話していた。しかし「秘密保持が、契約の条文に含まれるので、話せなくなっちゃった。7対3の割合だったら『73』の帽子をかぶるけど、それも、訴えられたら負けちゃう。もしかしたら、複雑な数式にして、裁判に負けないようにするかも」とユーモアを交えて事情を説明した。

同社は8日に、従来のマネジメント契約以外に、あらたにエージェント契約を導入することを発表した。淳は「もしかしたら、今のままの形態かもしれないし、契約書を交わすにしてもマネジメント契約なのか、エージェント契約なのは分からない」と話した。

また謹慎処分中の相方、田村亮(47)については、「僕としては、亮さんの問題が解決してない。(亮は)今は、おじいちゃん、おばあちゃんのところに行って、詐欺について説明していますが。謹慎処分中で戻ってくるかどうかは、まだ分からない。電話したりはしてますが」と話した。

吉本興業は、放送局などから支払われるギャラの金額、配分などを芸人に伝えてこなかった。淳は、文化放送側から同社に支払われるギャラの金額を聞いて、そこから配分を算出するとしていた。

反社会的勢力への闇営業に端を発した騒動は、芸人の待遇改善の要求にまで発展した。先月22日に会見した岡本昭彦社長(52)は、ギャラの配分について「ざっくりした平均値で5対5か、6対4です」と当時説明していたが、その後、所属芸人から疑問視する声が上がり、芸人たちが同社との契約体制などについて改善を求めていた。

同社の体制刷新を訴えていた極楽とんぼ加藤浩次(50)は9日に、メイン司会を務める日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜午前8時)に出演し、エージェント契約の形態で残留する意向を明らかにした。同社は同日、無期限謹慎中の芸人のうち、宮迫博之と田村亮を除くレイザーラモンHGら11人について、今月19日をもって謹慎処分を解くと発表している。