未成年者に対する性的暴行などで起訴となり、逮捕された米R&B歌手のR・ケリー被告が、アメリカで指折りの敏腕セレブ御用達弁護士を雇おうとしているとの報道が浮上した。

内部情報筋が米情報サイトTMZに明かしたところによると、この弁護士は2005年、故マイケル・ジャクソンさんを性的虐待裁判で勝利に導いたトム・メゼルー弁護士で、ケリー被告は現在、シカゴにいる同弁護士と顔を合わせようとしているという。

イリノイ州、ニューヨーク州、ミネソタ州など複数の州で、数々の性犯罪で起訴となっている被告の苦肉の策のようだ。メゼルー弁護士はジャクソンさんの他、2005年には米俳優ロバート・ブレイクの妻殺し容疑を無罪に導いた奇跡の弁護士として知られる。

関係者によると、同弁護士はまだ正式に弁護を引き受けたわけではないが、被告は同弁護士を雇う計画だという。ケリー被告の弁護団のリーダーとなるか、または単独で弁護することになるようだ。

同サイトによると、被告は元妻への養育費の支払いにも困っていたといわれ、どうやって莫大(ばくだい)な弁護士費用を支払うのかは大きな疑問だ。

R&Bシンガー・ソングライターでプロデューサーのケリー被告は、大ヒット曲「アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ(I Believe I Can Fly)」で3つのグラミー賞を獲得している。(ニューヨーク=鹿目直子)