新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」が18日、新潟市内のNGT48劇場で「夢を死なせるわけにいかない」公演を行った。

 同劇場での定期公演は昨年12月30日以来、約8か月ぶり。1月に元メンバー・山口真帆(23=5月に卒業)の暴行被害事件が発覚し、事件はグループ運営側の対応が問われる騒動に発展し、地元イベントの降板など、大きなダメージを負った。それ以後、5月18日に山口らの卒業公演が行われたり、ソロ公演や研究生公演などはあったが、通常の定期公演は行われていなかった。

 騒動後、NGTは従来の「チームNIII」「チームG」の2チーム制を解体し「1期生」と「研究生」に分けて再出発することを決定。新体制の下で公演再開のスタートを切った。

 公演は1期生16人が出演し、オープニング曲は「ロマンス、イラネ」。ファンからは「待ってたよ~!」という声も飛んだ。冒頭MCで、16人は自己紹介とともに、それぞれ心境を告白。本間日陽(19)は「こうしてステージに立てることがうれしいです。NGT48劇場は久しぶり。皆さん、元気ですか~?」と笑顔で呼びかけると、客席のファンは「元気だよ」などと答えた。

 太野彩香(22)は今回の公演タイトルに込めた思いを明かした。「メンバーみんな、めっちゃ緊張していて、私もめっちゃ緊張してます。(公演名の)『夢を死なせるわけにいかない』は、私たちの今の気持ちを表しているんじゃないかと思います。みんなに届けられるように精いっぱい頑張りたいです」。西潟茉莉奈(23)は「この日のために全員で頑張ってきたので、その成果を出せるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

 また、中井りか(21)は「久しぶりにこのステージに戻ってきて、待ってくれたファンの方やスタッフさんが支えてくれたと思います。皆さんとこれからも一緒に時を過ごしていきたい」と感謝。山田野絵(19)は「ただいま~!」と絶叫後「メンバーは見たことないぐらい汗をかいている。私たち全員、頑張ってるんですよ。みんな汗をかくほど、それぞれが頑張らないといけない公演。全員を見てもらいたい! ファンの皆さん、見て疲れちゃってください!」と終始ハイテンションでお願いした。

 また、卒業した山口が「寄り添ってくれた」と明かしたメンバーの一人、村雲颯香(22)も出演。先月18日に8月末でグループ卒業と芸能界引退を発表していた村雲は「8月いっぱいで卒業することになっていましたが、8月31日に卒業公演を行わせていただくことが正式に決まりました」と報告。「これから一緒に立てるステージは大切なものなので、一曲一曲、かみ締めながら頑張っていきたい」と誓った。